箱根の山の森づくり

箱根の森

2012年05月28日 19:09

5月26日、NPO法人「三島フォレストクラブ」の森づくり委員会の活動日でした。

箱根山組合の直轄林の森林現況調査です。
何十年も前にヒノキを植えた人工林の成長度合いや密度などを調べて
この先の間伐をどのように進めるのか
ゆくゆくはどの様な森にするのかを検討するために色々調べるのです。

さて、まずは打ち合わせ。

2班に分かれて調査します。
地図を広げてどこのエリアを調べるのか、とか
道具は揃っているかなど確認中。

そして調査する場所に向かうのですが・・・

激しい斜面を登ったり下りたりするだけでも結構大変。

調べる場所も平らなところばかりではありません。

こんな斜面も含め、10m×10mのエリアを決めて傾斜度やどんな植物がどの程度あるか、ヒノキはどの様に育っているかなどなど調べます。

エリア内にヒノキが何本あるかを数えて、1本1本の太さを測ります。

そのエリア内での標準となる木を決めて、高さを測ります。
と、言ってももちろん木を伐るワケでも上まで昇るワケでもなく・・・

覗くだけで木の高さがわかるモノがあるのです。
調査した場所のヒノキは植えてから56年とか72年経っています。
高さは低いと14mくらい、高くても20m弱、といったところでしょうか。

間伐をして日の光が入るようにしてやると自然と色んな植物が出てきます。

これはエンコウカエデ。
間伐して倒した木の間から芽を出しました。


ヒノキにからまってるのはツタウルシ。
大きく育つと丸い葉になりますが、幼木のうちは、この様なギザギザがあります。
かぶれるので気をつけねば。


あっ、コナラだ!!
この辺りにはあまり生えていないので、貴重です。
大きくなって欲しいですね。


反して、たくさん繁茂しているトウゲシバ。
手前に見えるのはマメザクラ。
大きくなって、花が咲くのは何年後だろう。

場所や季節、手入れの度合いなど
色々な条件によって姿を変える森。
そんな場所で活動するのは大変ですが、楽しいものです。

このブログをご覧になっている皆さんも一緒に活動してみませんか?

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