昼食を終えて再び現地に戻ります。
作業が出来るのはこの日の午後と、翌日のみ。
頑張って、たくさん伐るぞと意気込む面々。
しかし、ご覧の通りとても足場の悪いところです。
斜面ということもあるのですが
普段フォレストクラブが間伐作業している地面よりもズルズルと滑りやすい。
安全第一!
気を引き締めてやりましょう!!
作業場所から海が見えます。
ここまで津波が来たんですね。
伐った木を、普段フォレストクラブは
泣く泣く森の中に倒したままの「切り捨て間伐」しています。
せっかく大きく育った木を、本当ならば利用したいのですが
それには色々事情がある。
ですが、この吉里吉里国ではなるべくお金にしようという方針です。
塩害で立ち枯れた木を放置しておくといつ倒れてくるかもわからず危ないので
それを伐り、木材として売るのです。
被災地での新たな産業、人材づくりとしても重要な「NPO法人 吉里吉里国」なのです。
木材にするには伐ってからの処理もしなくてはなりません。
太さに応じて6,7m、4,1m、2,05m の長さに切ったり
枝を切り落とす「枝払い」なども。
伐木など、林業の仕事の仕方は「NPO法人 土佐の森・救援隊」の人達が指導してくれたそうです。
木をお金にする事を前提にしており、「町の復興」にとても力強い協力者です!
震災以前から元々大槌町と交流のあった土佐の森の皆さんは
震災後、真っ先に支援に来て下さり
避難所で、薪風呂を提供したのだそうです。
一日目の作業後はこんな感じ。
枯れた木、減ったかな・・・?
こうして見るとそうでもないかもしれませんが
結構な本数を伐ったんですよ!!
夕方、隣の山田町にある公衆浴場「御蔵の湯」に入らせていただきました。
NPOが運営していて、被災者だけでなく誰でも入れる無料のお風呂屋さんです!
皆さんの交流の場としても喜ばれているそうです。
ここも、とてもきれいで快適なところでした。
そしてその後は夕食。
宿泊している校舎の目の前にある「復興商店街」で
やきとりを食べたりビールを飲んだり。
地元にお金を落とすのも復興支援だ!!とばかりに
飲兵衛のフォレストクラブ会員たちは次々と注文します。
すると・・・威勢の良い若い衆がやってきて、太鼓や笛に合わせた「虎舞」を披露してくれました。
この辺りの漁師の郷土芸能なのだそうです。
海に出た船が無事に帰ってくるのを願っているのだとか。
聞くと毎週練習しているとのこと。
虎の動き、とてもキレがあり写真がどれもボケてしまいました。
復興商店街に来ていた地元の人の中には
一時、静岡県に避難していた人や親せきがある人などもいらして
繋がってるんだなー!!としみじみ感じました。
そんなこんなで夜はふけて・・・
普段の閉店時間を大幅に過ぎてしまって
文句を言いながらも美味しいチャーハンを出してくれたオバサン、
ありがとうございました!
続きの「その3」はまた後日・・・。