創始の森で植樹祭に向けて

箱根の森

2012年12月07日 22:48

現在、接待茶屋の森の北側の「創始の森」での作業が急ピッチで進められています。
来年3月の植樹祭で苗木を植える場所を整備中。
まず、ヒノキを伐採して場所を確保。
でも、木を伐っただけでは、こんな状態です。

木材や枝が散らかっています。
生活の場と同じで、やりっぱなしで良いわけではありません。
その後の目的に応じて、きれいにする必要があります。
この様な作業を「林床を整理する」と言っています。
ヒノキを伐り倒した際、太い部分は木材として使えるように3Mに切り分けてあります。
上の方の余った部分と枝は、要らない部分となる訳です。
細かい枝や葉は、本来ならば地面に置いておけば
時間が経てば分解されて土に戻るので、そのままでも良いのですが
今回は植樹祭の作業がしやすいように、全部きれいに片付けます。

これは、葉のついた枝をすべて道路に出しているところ。
すごい量です!
大きな山がいくつも出来ました。
後日、これを機械にかけて細かいチップにします。
そうすれば、カサが減り作業のじゃまにならずに、早く土に還ります。

3Mの木材にしたものはどうするかと言いますと
せっかく大きく育ったものを伐ったのですから
森に放置したままではなく、なるべく使ってやりたい。
今の所は木材として売るのは難しいのですが
何か用途が出来た時に使えるようにと一か所に集めておくのですが・・・
これがまた大変です。
手で運ぶわけにはいきませんから、
架線を張ります。
移動させるのは動力を使うのですが
その他の作業は人力。
ほとんど手作業と言っても過言ではありません。

限られた時間と人と機械での作業は本当に大変ですが
全く手入れがされていなかった人工林が
段々をその姿を変えてゆくのを見られるのは大きな喜びです。

森林保護の活動はすぐに結果を見る事はできません。
10年後、20年後、もっと先に素晴らしい森になっていることを夢見つつ
作業をしています。
植樹祭の時は小学生も参加してくれる予定です。
彼らが大人になった頃、この森が三島の名所になっているかもしれません!?

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