5月17日、三島フォレストクラブ主催、箱根西麓森林塾の人工林分野の第一日目が開催されました。
人工林分野は初心者コースと指導者、スタッフ養成コースの2コースです。
初心者コースは定員を上回る参加者で、皆さん熱心にチェーンソーの取り扱いを学びました。
指導者・スタッフ養成コースは多くがフォレストクラブの会員です。
林災防協会の片平成行先生を講師にお招きし、普段の活動をより充実させるべく
様々なことを教えていただきました。
どのような木を残すか、あるいは植えるべきか。
生えている草や木、土壌など色々な面から考えられます。
近くに生えている同じヒノキでも、日当たりや土壌で育ち方が大きく変わります。
育ちが悪い場所ならば、当然その場所に適していないということ。
そこに、これから何を植えて育てるのか?
何十年後かの森の姿を想像しながらお話を伺います。
今はヒノキが多い箱根西麓。
ヒノキが密集し過ぎている場所で、「この5本の中から2本残すとしたら?」
というシュミレーション中。
片平先生は木を差すときに「この子とこの子を残して・・・」と話されます。
「木」ではなく「子」!
自然と木への愛情が表れています。
木を伐る際、密集して枝が引っかかって倒れにくいような場所では
あらかじめロープをかけて引っ張れるようにしておくなどの準備が大切です。
すんなり倒れなかった時の選択肢を多く作っておくことが大事!
ロープをより高くかけるには、それが得意なツリーイングの人達と組んで行うこともあるのだとか。
伐木の手順や道具の説明。
ここでの参加者はある程度チェーンソーを使えますが、
基本的なことから応用的なことまで、改めて丁寧に教えていただき、とても勉強になります。
切株に見える長細いところは、木が小さな時に自然に落ちた枝のあと。
何年経っても跡が残っています。
こちらは、良い材木にするために人が枝を切り落とした「枝打ち」の跡。
次の年にはもう新しい年輪がまわりを覆って、表面はきれいになります。
この違いにはビックリ。
実際にいつも活動しているフィールドで聞く話は
より興味深く、大いに学ばせていただきました!
片平先生ありがとうございました!!